nao先生の教育日記

教職がブラックといわれる昨今で、この仕事をしていく上での感動や悩みを津々浦々に綴っていきます。

やっぱり映画っていい。やっぱり言葉っていい。

おはようございます。今日もいい天気。

日曜日ですが、かっちり仕事もやっております。土日もがんばられている方ファイトです。

 

最近、教材研究や実習の指導を楽しんでしまい、なかなか休むことがなかったのですが、一昨日仕事終わりに後輩と映画を観に行きました。

 

 

「線は僕を描く」(ネタバレになってしまうかもしれません。ご注意を)

 

 

もともとは「耳をすませば」を観に行こうとしたのですが、時間が合わず。

清原伽耶さんが好きということもあり、息抜きで観たんです。

 

 

それがもう本当に素晴らしい作品でした。

役者の方のリアリティのある演技。

横浜流星の肌がちょーきれい。まじ尊敬。)

タイトルの伏線回収。

原作も含めた見事なセリフ回し。

短く、けれど勇気と感動を起こす言葉の数々。

そしてかっこいい水墨画の演出。

 

アクションのような爽快感とは異なる、心が少し熱くなる青春映画でした。

「少し」というが、邦画っぽいですよね。

 

そんな中、僕がとりわけ気に入っているのはセリフです。

横浜流星演じる主人公は、毎回

「僕にできるんでしょうか。僕になれるんでしょうか。」

と弱気な言葉を口にします。

(誰しもが感じるこの言葉)

 

この言葉に対して、数々の登場人物が、違った言葉で元気づけるのです。

 

不安や迷いを抱いた時、一つの感情だけでなく、さまざまな言葉が自分を支えてくれる

 

そんなことを感じました。

 

僕は、中学校国語科教師です。

教師という夢を叶えたところに後悔は1ミリもありませんが、何かに挑戦したいと常に考えています。

「本当にできるのか。デメリットはないのか」とグジグジ考えてしまう。

 

みなさんにもあるのではないでしょうか。

 

そんなときに、近くで支えてくれる、言葉をかけてくれる人がいるというのは大切なことです。たった一言で頑張ろうとは思えませんが、たくさんの言葉をかけられることが大切なのではないでしょうか。

 

そんなことを考えさせられました。

 

 

そして、そんな言葉に注目できる、感動できる生徒を育てることが今の僕の使命です。

高校入試に合格させることも大切です。

しかし、

作品の言葉に感動する感性、

言葉を巧みにあやつり読者を感動させる感覚を養うことを生徒と一緒に取り組んでいきたいと感じました。

 

いやぁ、いい映画に出逢ったな〜。

原作、スタッフ、役者の方に感謝感激です。

 

 

さて、元気とやる気をもらえたところで、もう少しがんばりますか。